アーティストとしての自分に目覚めたココナラとの出会い!大好きな絵が教えてくれた「イラストレーター」という生き方
子供の頃から絵を描くことは生活の一部で会社員として働きながらも、絵は描き続けていたhrfm78さん。ココナラがローンチしたばかりの頃、自分の絵に目を留めてくれた知人から「似顔絵のサービスをココナラで出品してみたら?」と勧められて出品を開始。毎日依頼が入るようになり1年間で300件近くの絵を描いた。
今ではデジタルアートバトルlimitsというライブペイントの世界大会に出場するまでに。副業での経験や学びが成熟した先には、アーティストとしての新たな道が待っていたhrfm78さんのサクセスストーリー。
- 経歴:子供向けのデジタル教材編集やIT系の仕事に携わり出版社で活躍中
- 活用のきっかけ:知人からのススメもあり、絵をコンテンツとして販売することへの興味が沸いた
- 出品サービス:500円の似顔絵サービスからスタート
- 副業での気づき:自分のイラストが認められていることを実感できた
- 取引エピソード:様々な想いで色々な人が自分の絵を購入してくれる
- 今後:アーティストとして活躍することが目標!
経歴:子供向けのデジタル教材編集やIT系の仕事に携わり出版社で活躍中
幼少の頃から絵が大好きだったhrfm78さん。
二人の兄がアニメや漫画好きで絵を描いていた影響から、自身も自然と絵を楽しむようになった。子どもの頃は、ちょうどガンダムなどのロボットアニメが流行っていた時期。大学ノートにオリジナルの合体や変形するロボットを描いて妄想したりもした。
当時流行っていたプラモデル、ラジコン、TVゲームなどに熱中する時期もあったが、
絵を描くことは生活の一部だった。
高校では美術部に所属したが、制作をすることは少なく漫画を読んだり、友人たちとゲームセンターに入り浸る方が楽しかった。
将来のことをはっきり考えていたわけではなかったが、「何かクリエイティブな仕事に就きたい」と漠然と考えていた。絵を描くことへの熱意は薄れることがなかったが、美術科に進学しようとは思っていなかった。大学では史学や文芸を学びたいという気持ちがあったが、最終的に入学したのは心理学を専攻する学科だった。
「なりたい自分」という、しっかりとした目標はなかったが、絵を描くためにも視野を広げたいという想いがあった。
そして大学を卒業。しばらくの間はゲーム会社でフリーターをしていた。その数年後に、現在の出版社に入社し子供向けデジタル教材の編集を経て社内SE、ECサイトでメールマーケティング、サイトディレクションなどのIT系の仕事にも従事した。
会社員として働きながらも、絵は描き続けていた。技法書などは読んだが、絵のスキルはほぼ独学。人から教わるよりも、自分で調べて試してみる方が性に合っている。
自分のサイトを作成して絵を公開するなど小規模で活動していた。その頃の作風はSFファンタジーなタッチのもの。電車の中はアイデアが浮かぶ時間、1時間弱の通勤時間を利用して描いた。窓から見える風景や、乗客を観察しながら、スケッチブックに描くこともあった。
活用のきっかけ:知人からのススメもあり、絵をコンテンツとして販売することへの興味が沸いた
ココナラがローンチしたばかりの頃、自分の絵に目を留めてくれた知人から「似顔絵のサービスをココナラで出品してみたら?」と勧められた。飲み会やフェイスブックなどで友人の似顔絵を描いてプレゼントしていた時期で、「タイミング的にちょうど良かった」望月さんはそう振り返る。出品する数年前のこと。
ちょうど東日本大震災の年に、様々な面で生活に変化があった。体調を崩して、無期限で会社を休んだ。調子が崩れると「過呼吸」になってしまう。
心身ともに限界寸前だったのだろう。経過が良く、幸いにも一ヶ月で復帰できたが、休養中も体調の波があり、色々なことに無気力になりがちだった。仕事を1ヶ月間も休んだのは初めてで、失職する不安との闘いだった。
それでも、絵を描くことだけは続けた。
色々な絵の影響を受けながらも、自分の頭の中で強くイメージしたものを描く。休職中はイラストレーターやフォトショップなどの制作ツールの勉強をし、デジタル、アナログを問わず、の絵を描いていた。絵は自分の中でストレスなくできて、呼吸をするのと同じくらい自然なこと、自分にとって無くてはならないものだと気づいた。
「何かしら絵の活動がしたい」そんな想いが出品へと導いたのだった。
出品サービス:500円の似顔絵サービスからスタート
ココナラのローンチ直後に500円の似顔絵サービスを出品し始めた。
2012-2013年の1年間だけで300件近い依頼を受注した。サービス開始直後のココナラはワンコインマーケット。全てのサービスが500円だった。出品後しばらくの間は毎日のように注文が入ったため、サービスの人気を実感すると同時に自分のイラストタッチを気に入ってもらえた、という喜びもあった。
副業での気づき:自分のイラストが認められていることを実感できた
イラストの対価としては安いなと思う面もあったが、腕を磨く修行の意味で出品を続けた。嬉しいコメントをもらったときや喜んでもらえたときは、大きなやりがいを感じたことを今でも思い出す。その後、サービス内容にあった価格に修正したところ、依頼数が激減。それと同時に「競合が多くなってきた」という気づきもあった。ただ価格を上げても購入してくれる人はいる。自分のオリジナルの絵。その価値についても考えるようになった。クリエイティブな仕事をしていると、そこから同業者やクリエイターとの出会いが生まれたりもする。
ココナラから派生したイベント参加で知り合ったクリエイターとの交流が生まれたり、飲み友達ができたり。オンライン上のやりとりがリアルな交流へと繋がっていくことにも面白さを感じた。
取引エピソード:様々な想いで色々な人が自分の絵を購入してくれる
似顔絵がよく売れていたとき、特に依頼が多かったのがアイコン用途の男性客だった。
これまでの取引で最も印象的だった依頼が2つある。1つ目は、「入院している方を元気づけるために似顔絵をプレゼントしたい」という依頼。自分の絵をそのような目的で求めてくれる方もいるのだな、と驚く。
この方からは「絵を見て元気づけられたそうです!」という嬉しいレビューもいただいた。2つ目は、「自作の曲のイメージイラストを描いてほしい」という依頼。用途としては曲を自分のサイトやyoutubeで公開する際に、音楽に合わせたイラストも流して作品として流すというもの。
購入者がアーティストということもあり要望は非常に細かいものだった。曲名・楽曲サンプルをもらい、希望する内容に合わせていく。
「馬は白馬がよいです」
「風を翼にしてほしい」
色数の指定もあった。何回かラフを出したり描き直したり、最初はイメージのすり合わせがなかなかうまく行かず、納品までには苦戦もした。しかし納品後のレビューでは、
「曲を意識した絵の力強さ、流れる線の美しさに大変満足した」というコメントをもらって喜びと自信を得た。
今後:アーティストとして活躍することが目標!
ココナラのイベントで「ライブペイントでデジタル似顔絵」をすることがあった。
一人数分、2〜3時間で数十人描けることが自信となり、昨年からは“デジタルアートバトルlimits”というイベントにも参加している。
昨年は日本大会、世界大会に出場することができた。成績も上々だ。しかし、やはり目指すところは優勝。今年の大会は日本大会、世界大会の優勝を目標に気持ちを新たにチャレンジしていく。
そして、ココナラもふくめ、画業のマネタイズ(作品のコンテンツ化)を意識して活動していく。リアルなイベントへの参加や、デジタルライブペイントもイベントとして行い、さらに露出を増やしていく計画だ。
ステッカーなどのグッズや、画集、漫画などコンテンツ化しての販売も検討している。現在は似顔絵だけでなくイラスト製作にシフトして出品中。
「自分の絵の価値を上げること」
副業での経験や学びが成熟した先には、アーティストとしての新たな道が待っていた。会社員と並行して創作活動を続けることには、時間管理の難しさもある。その一方で、会社に対する限界を感じるときがある。不安に思ったときは「絵を描くことを一生の仕事にすることだってできる!」と考えるようになった。
アートバトルでも自信をつけたhrfm78さんは、現在40台半ば。
挑戦はまだ始まったばかり。年齢に縛られず、思いのままに描き続けて行こうと決めている。
「ワクワクを忘れないこと」
アーティストとして成長していく自分にワクワクする毎日だ。
編集後記:ココナラから自分の夢を叶えることを見せてくれた第一人者のhrfm78さん。
「ワクワクしながら生きる」は簡単なようでとてもむずかしい。
ココナラはチャレンジし続ける人たちの土台になれる。これからもhrfm78さんのような人がたくさん出てきてほしいと強く思った。