ココナラで一人ひとりにイラストを届けるよろこびを体験する、プロのイラストレーターNobbyさん
プロのイラストレーターであり、ココナラでファンやお世話になった方へ出品をはじめた「Nobby」さん。
ココナラで一人ひとりにイラストを届けるよろこびを体験するNobbyさんの豊かなおしごとストーリー。
- 経歴:プロのイラストレータへの道のり
- 利用のきっかけ:お世話になっている方やファンに自分のイラストを届けたい!という想いからスタート
- 出品サービス:LINEなどのSNS用アイコンイラストを制作します
- 取引エピソード:家族に伝染したイラストのオーダー
- 今後:「楽しい」と思うことを自由にやれる仲間を増やしていく
経歴:プロのイラストレータへの道のり
兵庫県西宮市に生まれる。
子ども時代は絵や音楽が好きで、楽器はトロンボーンやピアノを習っていた。
親がいつでも自分のやりたいことを尊重してやらせてくれた。
高校卒業後は大阪の大学のデザイン工学部に進んだ。
大学在学中にいくつかのバイトを掛け持ちしていたが、その中のひとつに「子ども英会話教室の受付事務」があった。
子供英会話教室の受付と事務仕事、体験入学、営業、先生とのレッスンの相談、お母さんたちとのコミュニケーション、などバイトでありながら様々な役割をこなしていた。
そのおかげで教室の責任者からの信頼を得ていたので、子供たちのレッスンの時間が始まると素早くその日の業務を終わらせて、自由にずっと絵を描いていた。
子供の頃から「描きたくて仕方ない!」というよりも、紙と鉛筆があったらただひたすら何かしらを描いてしまうタイプだった。
また、子どもたちと空き時間に一緒に描いた絵や塗り絵を壁に並べて展示したら、ガラス張りの教室の窓越しに、外の通りからそれを見た親子が体験入学に来てくれた事が何度かあった。
英会話教室にも関わらず、絵の温かさが人を惹きつけたのかもしれないと絵の力を実感したし、子どもたちが自分の絵を喜んでくれることに、「絵を描くこと」の魅力を感じた。
「手に職を付け自立したい!」と強く思っていた自分に「イラストレーター」はピッタリのように思え、翌日からどんな「イラストレーター」がいいか模索を始めた。
当時、自分にとって一番身近で興味のあるものが雑誌や書籍の出版物だった。ツテがなかったので、まずは大手出版社のファッション雑誌に自分の描いたイラストのファイルを送った。いわゆる新規の飛び込み営業だ。
雑誌によって読者層が違うことを考えて、人物や料理、日用品、漫画タッチなどその雑誌に合うようなテイストを想像して描いた。気づいたら38枚描きあげていた。大好きな雑誌だからこそ自然とやっていた。
そして3ヶ月以内にイラストを送った5社中4社から仕事の依頼の連絡が入った。
流れるようにプロデビューを果たし、コンスタントに受注を受け始めたが、イラスト業だけで食べていくにはまだ難しかった。2年以内にイラスト業だけで独り立ちできるようになろう!と決めて、新たな出版社に自分を売り込みにまわった。その甲斐あって仕事は増え続け、入って来る仕事は全て受けた。休みなく働き続けていたある日、過労で倒れてしまった。
自分の働き方を見つめ直したとき、「好きなイラスト業で独立したいという思いで突っ走ってきたが、倒れるまで働いて幸せなのか?」と考えた。
そして「本当のプロのイラストレーターは、量より質をうみだしている人だ。私もそういうイラストレーターになろう!」と決意し、東京に出て事務所を構えた。
そこから自分のイラストの特徴もさらに確立させ、自分だからできる仕事を受けるようになった。心に残る仕事がいくつかある。
人気シンガーソングライター「高橋 優」さんの『泣ぐ子はいねが』という歌のイメージで「なまはげ」をイラストに描く依頼を受けた。怖い「なまはげ」を試行錯誤して自分の得意とするPOPなテイストに落とし込んだ。
そのイラストはコンサートで販売されるグッズとしてTシャツやタオルなど様々なアイテムになった。思わず自分でいくつも買ってしまった。
さらにコンサート中『泣ぐ子はいねが』の曲が歌われているときに、その「なまはげ」が5mの立体になって登場し、観客を盛り上げていたのを見てとても嬉しかった。
自分が目標としていた「様々な人に様々な形でイラストを届けたい」という想いが叶った瞬間だった。
他にも、JR川口駅「かわぐちキャスティ」など商業施設のキャラクターデザインをはじめ、雑誌や書籍やムック、WEBや広告、TVCMからプロダクトと多様な媒体でイラストやデザインやマンガを手がけている。
酒造メーカー「沢の鶴」の新商品「茜すぱぁくりんぐ」のパッケージデザインと共にCM制作で監督を務めたことも印象深い。
さらに個展などでのイラストの展示や制作を含めたアーティスト活動や音楽活動にも力を入れている。
利用のきっかけ:お世話になっている方やファンに自分のイラストを届けたい!という想いからスタート
妹がココナラを活用している事を聞いて、ココナラを知った。
自分は趣味でバンド活動をしているが、英語の曲のカバーをしようと思ったときに、その曲の歌詞が分からなかった。
曲の音源は手元にあったので音源から歌詞を書き起こしてもらう依頼をココナラでお願いしたとろ、手頃な価格でスムーズにできた。それから、ココナラで様々な分野のサービス購入をしていた。
出品を考えたのは、お世話になってる方やファンの方にイラストを届けたいと思ったからだ。
自分のイラスト企画展でファンの方にイラストを描いてほしいとお願いされることが多かったが、現場で直接で会えた人以外、やりとりや決済の難しさがあり個人では難しいなと諦めていた。
また普段お付き合いのある取引先の方にも、プライベートで似顔絵を描いて欲しいと言われることも多かったが同じくやりとりが大変だった。
ココナラで出品すると、トークルームで簡単なやりとりをして、データをそのまま納品して完了できるし、決済も代行される。いままでお世話になった方やファンの方への「感謝企画」としてココナラを始めた。一人ひとりに相対してイラストを届けるのは、イラストレーターをはじめた最初の頃を思い出す。
ココナラではそのよろこびを体験でき、新鮮な気持ちでイラストを描いている。
出品サービス:LINEなどのSNS用アイコンイラストを制作します
今までは企業の依頼を受けてきたので、個人の方の依頼は新鮮で面白い。
直接イラストの感想をくれるのが嬉しいし心が満たされ、癒やしになっている。
時間や技術やお客様への感情がエネルギーにのって循環しながらお金を生み出すようで、新しいココナラ経済圏を楽しんでいる。
取引エピソード:家族に伝染したイラストのオーダー
ある日、女子高校生の方から、SNSのアイコン用に似顔絵のオーダーが入った。
学生の方からの依頼は珍しいなあと思いながら描きあげた。
その後、SNSアイコンを見たその女子高校生のお母さんから「私も欲しい!」と、依頼がきた。
さらにお母さんのアイコンをみたお父さんも依頼・・・と家族全員が購入し各自のSNSアイコンに設定されたそうで、家族中なんともPOPなSNSアイコンで、想像するだけで楽しい。
家族共通のシンボルになったようで、とても嬉しかった。
今後:「楽しい」と思うことを自由にやれる仲間を増やしていく
海外で自分の作品を展示し海外の方がどういう反応を示すのか見てみたい。
自分が心から「楽しい」と思うことに人生の焦点を当ててきた。「楽しい」と思うことは、だれでも自由にやったらいいと思っている。そういう仲間を世界中に増やしたい。
編集後記:
Nobbyさんのイラストを雑誌で見たことがあったので、有名なイラストレーターの方がココナラで出品していることに嬉しさと「プロの世界で充分食べていけるのになぜ?」という疑問をもち今回取材をお願いした。
Nobbyさんはココナラで一人ひとりに自分のイラストを自分の手で届けることに喜びを感じるという。これがココナラでの出品理由だった。
大きな世界で仕事をしていても、一人ひとりを感じられる商店街で商をしたくなるのかもしれない、とココナラ経済圏の意味をあらためて感じた。