ココナラで300件以上の受注を受け、家具のデザイナーから独立!

当時、家具会社のデザイナーをしながらココナラをスタートしたデザインアソビさん。上司に軽く薦められてココナラでスキル磨きの為ロゴデザインを出品した。毎回全力で取り組んで居るうちに、またたく間にランキング1位になった。

ココナラでデザインする面白さを体感しつつ、どんなジャンルにも対応できる自信をつけて昨年7月に独立した。本業も副業も真剣に取り組んだアソビさんならではの独立ストーリー。

 【目次】

 

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経歴:家具メーカーのデザイナー

昔から絵を描くのが好きで、特に昆虫の絵を描くことに夢中だった。

例えばカブトムシ。カブトムシの足の関節を描きはじめると、その細かい関節のつくりや機能の高さ、美しさに感動した。

その後、進学の時期にはデザイン学校で、空間演出デザインを学び卒業後に京都の旅館に就職、その後英語の語学留学を経て都内の家具メーカーのデザイナー職に就いた。デザイナーとして、家具の原案で絵を描いたり図面をひいたり、商品やイベントの販促に使うPOPをデザインしたり、製品から販促物まで幅広くデザインした。デザイナーの仕事はまさに天職で、楽しくて仕方なかった。

 

利用のきっかけ:上司に勧められ、スキル磨きのために出品

職場の上司がココナラでデザインの出品をしていた。ある日彼から「スキルアップになるからココナラで出品してみたら?」と勧められたので、まずは会員登録をした。

ただ当時、クラウドソーシングに否定的だった。

「デザイナーはリアルな場で勝負すべき!」と思っていた。暫くしてグッドデザインの展示会でココナラが受賞をしていて、自分が登録していた事を思い出した。やる前から否定するのも良くないと思い、まずはやってみることにした。

どうせやるならと、ココナラに出品するにあたり目標を立てた。

「自分の実力を知る」「自分なりのコミュニケーションをする」「新しいことに挑戦」の3つだ。つまりスキルをみがく「修業の場」と考えていた。

出品当時、500円マーケットだったので「お金を稼ぐ!」という気持ちは全くなかった。

 

出品サービス:「ロゴ制作」意味やわかりやすさ、ロゴの目的にこだわってデザイン

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3年前に出品してからロゴ制作のサービスが300件を突破した。

登録してから、少しづつ依頼を受け始めそのたびに本気で取り組んでいた結果、段々と人気が出てきて、ある日デザインのランキングで1位を取った。本業の家具デザイナーの仕事は続けながら、帰宅後や土日にデザインをした。

その時点で立てた目標の3点は達成できた満足感があったが、ココナラを始めるうちに別のやり甲斐が生まれていた。

それは、依頼者に喜んでもらえること。

ロゴを実際に使用する人が注文し一緒に創り上げ最後は「ありがとう!」と喜びや感動を表現してもらえる。企業で働いていると分業制が進み、お客様に直接ありがとう、と言ってもらえることはめったにない。

もう一つのやり甲斐は色々な方との出会いだ。

「家具の会社のデザイナー」は、当たり前だが家具関連のデザインが中心となる。ココナラはありとあらゆる業種や案件がやってくる。

そのたびに、自分の「クリエイティブ魂」が刺激されてモチベーションに火がつくのだ。 

coconala.com

 

 

取引エピソード:ミャンマーの屋台のロゴをデザイン

個人の趣味としての依頼は、「バイク同好会のロゴ」「趣味で結成しているバンドのロゴ」「同人誌のロゴ」「バスケットチームのロゴ」等など。

企業からの依頼は「牧場」「包丁メーカー」「演劇プロデュース業」「エステサロン」と様々。

その中で印象的なのは、ミャンマーの屋台のロゴをデザインしたことだ。

依頼者は日本人。自分のミャンマーでの事業で従業員を減らさなくてはならなくなった。そのうちの従業員の一人が屋台を始める事を聞きつけて、その屋台のロゴをプレゼントする事を考えたのだという。

もともと料理人だった彼はミャンマー料理が絶品で、実直な人柄。屋台ということもあり主役であるその方の写真を送ってもらい、人柄が伝わるよう意識してデザインした。

ロゴをプレゼントという依頼も初めてだった上、国境を超えて自分のデザインしたロゴがミャンマーの屋台についていると思うと嬉しくなった。

いつかミャンマーにいって、その屋台で彼のミャンマー料理を食べたい!と夢が膨らむ。

 

成長のプロセス:500円から値上げを決めた理由

高いモチベーションで1件1件真剣に取り組んでいたので、購入者の方ほとんどに最高評価の「5」をうけている。依頼者からのコメントも「自分の会社に対する思い、ロゴに対するイメージ等、少ないやり取りの中で私の思いを的確に汲んでくださり、素敵なロゴを作っていただきました。」等、高評価が並び依頼が殺到していった。

常にココナラの「マックス受注数」の20件が入っていた。

たくさんの方からの依頼に喜びはありつつも、本業の合間にデザインしていたので流石に頭がパンク状態。もうそろそろ、ココナラでの出品を終わりにしようと思っていた時、ある依頼者の方に「アソビさんのサービスはクオリティ的に500円では安すぎる!値上げをした方がよい!」とアドバイスされた。

一度も値上げを考えたことはなかったが、このとき依頼者の方々の満足度が500円を圧倒的に超えたのを感じ、5,000円に値上げをした。

その後もコンスタントに受注が入り、ついに依頼が100件を超えた時、ふと「独立」の文字が頭に浮かんだ。

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今後:デザイナーにゴールはない。様々な方に渾身のデザインを届けていく

今年、ココナラで開始した「PRO認定制度」で一番最初にPRO認定された。

10万円のサービスを出品したところ、リピーターの包丁メーカー「株式会社フルータス」さんから早速注文が入った。

500円でスタートし、いまや10万円。ココナラと共に成長してきたと思うと感慨深い。

デザイナーのスキルはデザインする能力と同時に、相手のニーズを可視化することだ。

それにはコミュニケーション力が非常に重要になってくる。特にココナラは営業・調整・納品後のサポート等すべてを自分で担うため、コミュニケーション力を磨くことが出来た。

 

昨年7月に独立を果たし、株式会社デザイン事務所Asobiを立ち上げた。

ココナラで磨いた能力が活きているのを日々感じる。ココナラでも勿論出品は継続し、現在も幅広いお客様からの注文を受けている。

 

「私は会社員時代、気がつくと休日もココナラでデザインしていた。趣味さえも『デザイン』なんだと感じます。これからも、様々な方に渾身のデザインを届けながら成長していくことが目標です。デザイナーにゴールはないのです。」

 

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編集後記:

PRO認定第一号であり、300件以上の販売実績がありながら、購入者の方の評価がほぼ「5」という驚異的に満足度の高いサービスを提供し続けるデザインアソビさん。

取材を進めるうちに、そのやり取りの速さとこちらの意図を汲み取ってくれるコミュニケーション力の高さを実感した。そして何よりもデザインに注ぐ情熱が溢れていた。その情熱は依頼者がいてこそ発揮される。まさに個人間同士の「新しい経済」を生み出していることを感じた。(広報:古川)

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