ビジネスマンに大人気「笑いを取るメカニズム教えます」!「笑い」のパワーが自然体で働くひとを増やす、いぬやまんさん

いぬやまんさんは、医療機器開発メーカーの社内講師として活躍しつつ、副業としてココナラで「笑いを取るメカニズム教えます」というビジネスマン向けのサービスで「笑い」を提供している。

サービスを提供するうちに、日本社会でビジネスマンが抱える課題を実感し、「笑い」のパワーで解決できる!と確信した。「自然体」で働くひとを増やすべく、情熱を燃やすいぬやまんさんの副業ストーリー。  

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目次:

経歴:医療機器を開発しているメーカーでソフトウェアを開発。現在は社内講師として活躍!

人を驚かせることや笑わせること、面白いことを考えるのが好きな子供だった。

愛媛の片田舎の出身。全校生徒が60名程の中学校に通っていたとき、夜の校舎を使って肝試し大会を開催することを発案した。先生に協力してもらい、地域の人たちも呼び、3学年がそれぞれの部屋で好きに演出を仕掛け、町全体を巻き込んで盛り上がるイベントになった。残念ながら校舎は廃校になってしまったが、いまでも田舎に帰ると当時の思い出話でもちきりになる。

 大学では情報学部でITや情報システムを学んだ。バンドサークルに熱中し、サークルの運営やバンド練習は真面目にやったが、教授から見れば授業にはほとんど出て来ない不真面目な生徒だった。

 大学卒業後は医療機器を開発しているメーカーに入社し、14年間ソフトウェア開発に従事した。専門は組み込みと言われる分野で、電子回路のハードウェアと密接に絡む。役割はプログラマーからプロジェクトマネージャーまで幅広く経験した。

 10年ほど前、あるロボットコンテストに社内チームを組んで出場したところ、優勝した。会社以外の業界の幅広い人と知り合う機会になり視野が広がったと同時に「卓越した技術を持つ人が世界にはこんなにいるんだ!」と衝撃を受けた。

優勝したのは「時の運」。自分は「ソフトウェア技術」だけでこの先ずっと最前線で働けるか疑問を感じ、人を育てる分野に領域を広げる為に人材育成等を担う部署に異動した。

現在まで、コンテンツ開発の技術教育および育成企画を主軸に業務を担当している。

人材育成の部署で「管理職」に就いたこともあるが、自分が「管理職」になった瞬間、部下との間に溝ができ本来の自分のままで働けなくなってしまった。

自分はプレーヤーとして活躍するほうが向いていると考え、現在は講師として現場で活躍している。

利用のきっかけ:10年後は60歳。会社の肩書を外したときの自分の価値をつくるためココナラに出品

自分は会社で講師として若い人に技術を教えるときに、いつも「この技術は10年後使えるかわからない。常に新しい視点をもち技術を磨いていくことが大切。」と生徒に伝えていた。あるときふと、自分にその問いを返した。十年後は60歳、定年。会社の肩書を外したとき、自分には何ができるんだろう。人生100年時代だ。

「自分のスキルや経験を活かせる場所を探してみよう!」と思い、クラウドソーシングのサービスをリサーチしていたところ、ツイッターで知り合った人から「面白いサービスですよ」と「ココナラ」を勧められて登録した。

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出品サービス:笑いを取るメカニズム教えます

最初は本業と関連したソフトウェアに対する相談を出品していたが、具体性に欠けたせいかあまりニーズが無く売れなかった。

リクエストボードで出来そうな事をぽつぽつ受注していたが、そのうち「ココナラはなんでも自分の得意を売れる場。ちょっと変わったものでも出してみよう!」と思い何となく出品してみた物のうち「笑いを取るメカニズム教えます」が立て続けに2件売れた。

その後も予想以上に引き合いが多く、累積では50件を超えた。なぜこんなにニーズがあったのか、自分が一番驚いた。

サービスでは、購入された方に応じたシチュエーションで、ひと笑い取るアドバイスを提供している。出品カテゴリのうち「ビジネスカテゴリ」で出品している為、会社の部署内で笑いを取りたいといったビジネスマンからの相談が多い。

「笑い」に関しては素人だが、本業で研修講師を担当する際に、雰囲気良く進めるために講座の中で「笑い」を取りにいくことが多々ある。「笑い」は場を和ませて、スムーズな研修をする上で欠かせないものになっている。状況や生徒によって「笑い」のとり方が変わる。様々な場面で一定の「笑い」を起こせる自信がある。それを活かして出品している。

coconala.com

 

取引エピソード:関西出身の女性管理職の相談!場を和ませるための「突っ込み」が逆効果だったことが判明!

「職場を離れる際のスピーチ」や、「初めての講座での導入部分のひと笑い」や、「管理職になり部下とのコミュニケーションを円滑にしたい笑い」など様々なビジネスシーンでの依頼がある。

ある日、女性の管理職の人から依頼があった。場を和ませようと思って「突っ込む」が「部下の反応が悪いのでなんとかしたい」という相談だった。

ヒアリングをしていくと、その人は関西圏で長年暮らしていて「ボケる・突っ込む」という文化の中で同僚や部下とコミュニケーションをスムーズに取ってきたという背景がわかった。相談の中で関東ではその文化が通じないどころか逆効果になる場合がある、という事をアドバイスしたところ理解してもらえた。

管理職が部下に「突っ込む」というのは部下は「ダメ出し」を受けているように感じてしまう。「笑い」を取りに行く前にまず部下との信頼関係を築くことをお勧めした。女性管理職の人はアドバイスに納得し、すぐ実践してみますと言ってくれたそうだ。

出品を通して、日本社会が抱えがちな課題が見えてきた。

「自分」を出しづらい、「自然体」でいられない人が多いのだ。背景にあるのは、1社で働き続けないといけないという終身雇用の強迫観念。

上司に嫌われると左遷されたり、同僚やチームでの人間関係が悪くなってしまうと仕事が回せなかったり。「村社会」的な組織の中で、「自然体で働く」ことがいかに難しいか、自分自身の体験と寄せられる相談によって実感している。

今後:自然体で働くひとを増やすべく、「笑い」のパワーを提供する

「笑い」はコミュニケーションを円滑にする。「笑い」によって自然体で働くひとを増やしたいと考えている。

ディープラーニング等のAI技術によって現在の本業で担当する仕事は変容していく。

AIの苦手な分野、例えば面白い事だとか、一見くだらないことを真面目に突き詰めて見るといった「非合理的な」所で自分の価値を見出していきたい。

 

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編集後記:いぬやまんさんの「笑い」は思いやりに溢れている。相手を気遣いリラックスさせることを自然と「笑い」という手段でやっているのだ。

職場の中でのコミュニケーションがスムーズにいかず悩んでいる人がとても多い日本社会で、「自然体」でしごとを楽しめる人が増えることをコミットし、たくさんの悩めるビジネスマンの相談にのっている。いぬやまんさんがカッコよく優しい「笑いのヒーロー」のように見えた。(広報:古川)

 

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